“仕事ができる者は、多くのことで成果をあげなければならないことを知っている。だからこそ集中する。集中するための原則は、生産的でなくなった過去のものを捨てることである。” P.F. ドラッカー著 『経営者の条件』より
コロナウィルスは、私たちの生活やビジネスに大きな変化をもたらしています。世界中のあらゆる場所で、ムダ・ムリ・ムラがあぶり出され、これまでの価値観や成功体験が揺さぶられています。
そしてそう遠くない将来に、私たちはコロナ終息の安堵感と未来に対する危機感、焦燥感が入り混じった奇妙な感覚にとらわれることになります。ホッとしたのもつかの間、すぐに「もう時代は変わったよ。君は何をどう変えていくの?」という問いを突きつけられることになります。皆さま、準備はできていますか?
本当に自分自身が「変わる」ためには、「何かをやめる(捨てる)」ことと「何かを始める」ことをセットで行わなければなりません。始めることは楽しくて前向きなアクションですが、やめることはその反対です。しかし、コロナ後の新しい時代を軽快かつ俊敏に歩んでいくためには、もう通用しない“古いもの”を勇気をもって捨て去る必要があります。
ドラッカーが言うように、捨てることで集中が生まれ、集中することで成果が生み出されるのです。今、私たちに求められているのは、「足し算の意思決定」ではなく「引き算の意思決定」なのではないでしょうか。